Saturday, November 19, 2016

Bryton Rider 530 レビュー

サイコンが欲しくて物色してた所、イマイチ「これだ」といえる物が見つかりませんでした。そんな中、Brytonなるメーカーを某巨大掲示板で知りました。日本では流通していないのか、なかなか日本語の記事がありません。(英語は出来ますがレビューなどは日本人視点が良い場合もあるのですよ・・・)

追記:日本でも流通が始まったようです。(というか流通していなかったんですね)
http://cyclist.sanspo.com/341755

追記:他のナビ可のサイコンをリストアップしてみました。興味があればどうぞ!
ナビ可のサイコン達

追記:Wahoo Elemntの記事を書きました。

Bryton Rider 530ですが、スペックだけ見ると良さそうなので人柱的に買ってみました!感想を書いてみます。ちなみに私は週末に100km程度をのんびり走るヘッポコサイクリストです。(平均時速20km/h;休憩含む)今のところRider 530は1000kmほどロードバイクで使ってます。

まず自分にとって必須な機能は以下の通り。

  • 単体でGPSログが取れる
    GPSログを携帯に頼るサイコンもあります(Cateyeのストラーダ、パドローネ等)。私の場合は1.スマホの電池の消耗を避けるため、2.スマホとの接続が切れた際のストレスを避けたいため、サイコンはスタンドアロンの稼働が望ましい。
  • 稼働時間が最低10時間
    一日中、充電無しで使えること。電池の消耗を見越した場合、スペック上は10時間くらい必要?
  • スピードメーター、ケイデンス、心拍数モニターなど
    私には必須では無いかもしれませんが、使えるに越したことはありません。
  • 低価格
    コスパも大事です。

以下に書いていることは、私の機器の個体差によるものである可能性もある、と最初に断っておきます。しかしクオリティーコントロールも企業の実力の内、というものまた事実です。


使用感など

画面
白黒ですが、見やすいと思います。バックライト付きですので、暗くなってもよく見えます。

ボタン
「悪い」と言わざるを得ません。特に表示画面スクロールに使う左2つのボタンが固く、また走行中は特にボタンの反応が悪いです。バイクを路肩に止めて必死に押しても表示画面が変わりにくいので、結局あきらめてしまいます。特に左下のボタンですが、指で押しても反応が無いので、必死になって爪で押し込む最中に陥没してしまいました。6星ドライバーで背面を開けて陥没したゴムを押し出してやることで事なきを得ましたが、ボタンの反応の悪さは相変わらずです。









電池
スペック上は33時間持つそうです。実際電池の持ちには満足しています。

GPS
概ね正確だと思います。(GPS「Full Power」モード時)正解性においてはGSPに加えGlonassが使えるGarminに軍配が上がるのでは無いでしょうか?









GPSのログはわりとキレイに道路に沿っています。

Rider 530本体のGPS設定では「Full Power」と「Power Save」が選べます。「Full Power」がウェブサイトに記載されている「One second recording」に該当するのかは、どこを調べても分かりませんでした。












追記:ナビゲーション
単体での目的地検索、Openstreetmapの追加、など高度なことは出来ません。Turn by Turnのナビが出来るかどうかは知りません。私はもっぱらルート共有サイトなどから.gpxをダウンロードし、それをRider 530に追加し、そのルートを辿る、という使い方をしています。Google mapで検索したルートを.gpxに変換し、それをRider 530に追加する、ということは出来ますが、PCの方がやりやすいです。(スマホで出来ないことは無いですが、やりにくいです。その際はスマホを親機、Rider 530を子機として接続するUSBケーブルが必要です。)
ナビ情報は線としてのみ表示されます。しかし、知らないルートを辿る際は無いよりは絶対いいです。ルートから逸れたら割とすぐ分かります。ただしY字路等の場合は線のみでは分かりにくいです。(そんな時のために、同ルートの.gpxファイルをGoogle mapのマイプレイスに追加し、スマホで読み込んでおけば、ルートから逸れても復帰する際に分かりやすいです)

















追加した.gpxファイルはこのように表示されます。写真の写りは悪いですが、実際は見やすいです。写真は傾きを修正したのでアスペクトが若干狂ってます。.gpxルートを辿る際には、右上に残距離が表示されますが、5%ほど多めに表示されるようです。何故かは分かりません。


拡張性
私が購入したパッケージはスピードメーター、ケイデンス、心拍数モニターが付いています。Rider 530はANT+に対応しているので、他社のメーターとも接続出来るのでしょうか?

追記:Rider 530とGarminのケイデンス&スピードセンサーの組み合わせで動作しました。

Rider 530単体でもGPSを利用したスピード表示が可能ですが、スピードメーターの方が正確でしょう。(タイヤの円周は入力できます)表示するスピードはGPS・メーターどちらを優先するかを選べます。ケイデンスが可視化出来るのは、私のような初心者にとっては漕ぎ方を改善するために役立つのではないでしょうか?

サイクリング中に心拍数モニターは使用していません。しかしランニング中にGarmin Forerunner 15 (日本名:Foreathlete 15J)との組み合わせで利用できました。しかしランニング中は上下に揺れるので、14km走った時点で胸からずれ落ち、腹巻きのように・・・・(メタボ腹では無い私の場合は、です) サイクリング用の心拍数モニターで想定される使用方法ではありませんが、安定感はありません。



その他
この手の製品は単体で完結ではなく、それを取り巻くソフトなどもポイントです。Ryder 530ではセットアップの際に日本語が選べます。しかし、きごちない日本語なので英語に変えました。英語表示はまともです。(このご時世、日本語なんてマイナーな言葉にリソースを割くわけにもいきませんしねー)

一方スマホ用のアプリ。Androidには「Bryton mobile app 2016」が用意されています。ポイントは以下の通りです。

  • アプリはスマホの言語設定に左右されるのか、日本語以外の言葉を選べません。きごちない日本語で我慢しなければなりません。例えば記録を参照するためにタップすると・・・タイムアウト??毎回表示されます。記録はこの後に正常に表示されるんですけれども。
  • 起動、反応が遅い。「記録」を選択しても、過去の記録が参照できず何も表示されない場合がある(再現性のないバグ)
  • Bluetooth経由で記録を転送するのには時間がかかります。100km位のライド情報をスマホに転送するのに10分位かかります(たった約120KBなのに !)。もちろんこれは私のスマホが原因かもしれません。(私のスマホはAsus Zenfone2 laser) 
追記:最近はBryton mobile app 2016は利用しておらず、PCにてGarmin connectを利用しています。Rider 530のログは.fit形式ですが、そのままではGarmin connectにアップロード出来ません。ですので.fitを.gpxに変換した後に、.gpxをGarmin connectにアップロードしています。しかしこの過程でケイデンス情報は失われてしまいます。ケイデンス情報を維持したまま、ウェブ上でログを見たいのであれば、.fitを本家のBryton Activeへアップロードし、参照できます。

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